細道めぐりの記録

日和の細道ファンが、奥の細道ゆかりの地をゆるっとめぐってます。ほぼ自分用の記録。

金福寺(2017年1月)

草加松原のレポはいったん置いといて、

今年のお正月に行ってきた金福寺について!

記憶はかなり薄れてるけどとりあえずまとめておきまーす。

 

金福寺 と書いて こんぷくじ と読みます。

初めての細道めぐりでした。

 

まあ、細道というか、正確には芭蕉さん関連のお寺なんですけど。

曽良君は特に関係ないっていう。そういう場所多いよね。

 

 

写真はお庭や本堂、そして芭蕉へと続く入口。

 

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そんでここ、けっこう私の地元に近いんですよ。

細道に再ハマりしたのが去年の終りだったので、

新年だ!よ~~し今年は細道めぐりするぞ~~!とりあえず手近なところから!

ということで、高めのテンションで向かったわけです。

 

金福寺、存在は知ってたけど行ったことなかったし、

芭蕉さんが関係してるとも知らなかった。

もし細道にハマってなかったら行かずじまいだったかもなあ。

 

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お庭。特に変哲は無い。いわゆる枯山水タイプですな。

 

サツキや紅葉が有名なお寺なんですが、この日は元旦だったもので。

人も少なく、すごくしっとりした雰囲気だったように思います。

 

 

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お庭からゆるい階段をのぼった先にある芭蕉庵です。

お茶室になってます。

中には入れませんでしたが(たしか)、なかなか風情があります。

 

 

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芭蕉庵の由来。ちょっと細かいけど読めますかね……?

 

要約すると、

 

芭蕉さんがここのお寺の和尚さんと仲良くなりました。

・和尚さんは、芭蕉さんが滞在した庵を「芭蕉庵」と名付けました。

芭蕉さんの死後、芭蕉庵は荒廃していきました。

・それを見かねた芭蕉さんの大ファン・与謝蕪村が庵を再興しました。

・そして彼は俳文「芭蕉庵再興記」なるものをここに納めました。

 

こんな感じ。

与謝蕪村芭蕉さんのファンすぎる。

知らなかった。

庵に芭蕉さんの名前つけちゃう和尚さんもなかなかのもんだけど。

 

 

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逆側から撮った写真です。うん、なかなか庵感でてる。

蕪村さんナイス。

 

 

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こちら、お墓のように見えますがそうではなく、

与謝蕪村芭蕉さんの生涯を称えた文が書いてあるそうです。

詳細は読めなかった。

それにしてもほんと与謝蕪村って芭蕉さん好きやな。日和曽良君と張るレベルかも分からん……

日和のキャラで見てみたいかも。

 

 

そして本堂の中にはいろんな資料が展示されていまして、

こんな奥の細道絵巻みたいなものもありました!

写真はちょっとぼやけちゃってるけど。

 

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自動音声方式のガイド機が設置されてたりもしました。

一応聞いてみたけど、内容をあんまり覚えていない~!

 

とりあえず、ここで芭蕉さんが詠んだ代表的な句は

 

「憂きわれを さびしがらせよ 閑古鳥」

 

というものらしいです。

哀愁漂うカッコイイ句ですよね。

 

 

初めて「俳聖かるた」を発見したのもこの時。

芭蕉さん関連のお寺とかで、けっこう売ってるんですよね。

有名な俳人の句ばかりを集めたかるたです。

衝動買いしそうになったけど、

はたして私はこの先の人生でかるたを遊ぶ機会があるのか??と自問した結果やめておいた。

曽良君の句は1つでも収録されているのか気になる。

 

 

うーん。8ヶ月も前の記録な上に、

撮った写真も少なめだから詳細があまり思い出せないぞ。

また近々行こうかな。

できれば紅葉の時期に!でもめっちゃ混みそう!

 

 

小さなお寺ですぐに全体を見て回れますし、

京都にいらした際はぜひ。

近くに詩仙堂などもあるよ。

 

千住~草加松原 ②(2017年8月)

この前の続き。

千住大橋から少し北に進むとこの日2体目の芭蕉像があるということで、

そこへ向かいます。

 

トコトコしばらく歩いてみると、

 

向こう側になんかある~~!

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道路を渡って近寄ってみると、こんなちょっとした憩いのスペースになってました。

 

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そっと足を踏み入れてみる。

 

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この芭蕉さんすごく優しそう。どことなくえべっさんのような空気を感じる。 

頭身が低いことも相まって、えらく愛らしい。

芭蕉像も千差万別ですよね。

 

 

立札のアップ。

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「もしかしたら芭蕉曽良の旅立ちを見送っていた敷き石が有るかも知れません。」

 

あ~もう~~そういうのめっちゃいいよね~~~~!!!

もともと歴史が好きなほうなので、細道に限らずこうやって、昔の人たちの息吹を感じ取れるのはとても嬉しい。

 

 

 

敷地内をよく見るとこんな木の札が。

埋もれかけてるけどいいのか。

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『千住宿 奥の細道 プチテラス』

 

(五・七・五……?)と思いつつ、溢れ出る手作り感にほっこり。

 

 

 

端のほうに千住のスタンプラリーコーナーを発見。

詳細を見てみると……

 

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どうやら、パーツごとのスタンプが各所に用意してあり、

それを押していって芭蕉さんの絵を作りあげていくという

何とも繊細なスタンプラリーのもよう。

で、ここでは帽子の部分のスタンプが押せるみたい。

 

 

せっかくなので、手持ちの用紙に押してみたものの……

 

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ただのゼリービーンズである。 

 

 

 

 

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この場の空気を読んでるんでしょう、注意書きも五七五。

 

 

 

そしてマップを見ると、

少し北上したところに「千住宿歴史プチテラス」という施設があるらしく、

千住の人プチテラス好きやなとか思いつつ足を運ぶ。

定休日だったので門は閉まっていたけど、

入口に芭蕉さんの句碑があった。

 

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これは奥の細道には収録されていませんが、芭蕉さんの作品だそうで。

 

『鮎の子の 白魚送る 別れ哉』とあり、

芭蕉さんと曽良君=白魚

見送りに来た門弟たち=鮎の子

に見立てた句らしいんですが、

 

今までにもさんざん書いてあった、千住を代表してる一句

『行く春や 鳥啼き魚の 目は泪』に比べると 

感動的じゃないってことでボツになったとか。

へ~~。

 

採用されなかった句を拾い上げて石碑にしているところに

どことなく強い意思を感じる。

 

 

 

さて、ここから北千住駅までは特に細道スポットは無さそうだったので、

時間節約のためタクシーで駅まで。

 

タクシーの運転手さんは千住の方では無かったんだけど、「松尾芭蕉関連の地を巡ってて~~」みたいな話をしたところ、

やっぱり千住がゆかりの地だっていうのは普通にご存じだった。

付近の方々にとっては常識なのかもしれないな。

私なんか細道にハマらなかったらたぶん一生知らなかったぞ。

下手したら千住という地名すらも知らないままだったかもしれない。

 

 

北千住からは「スカイツリーライン」に乗って草加松原へ向かいます。

スカイツリーできたのなんて最近だし、この路線も新しいのかな?と思ってたんですが、名称が変わっただけで昔からある鉄道なんですね。

分かりやすいっちゃ分かりやすいけど、逆に混乱を招く気もする!

 

 

 

 

というわけで、細道スタンプラリーのポイントに設定されてる草加松原に到着!

 

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改札を出てすぐコレですよ!ワーーイ!

ここもめっちゃ奥の細道押しの土地のようでテンション上がりましたね~。

 

 

今回はこのへんでー。